個人として
その立場を自分自身に当てはめてみる。自分を統率するのは自分やから、自分が組織の一番上に立ってる状況と似てる。だから上手く当てはまるはず。で、当てはめてみると、やっぱりリスクのある可能性は排除するんや。本意とは違うけど。
上に立つこと
起業する以上、上に立つわけやから、寛大でないといかんと思う。それにプラスしていい方向に働く可能性と逆の可能性を比較して、悪く働く可能性があったとしても、いいほうの可能性が高ければそっちを選ぶ必要があることもある。オレはそういったことが出来ないのです。
起業
そういった生き方はすごいと思う。リスクが高すぎると思うから。周りに起業をしようとしてる人がいる。すごいと思う。変な、子どもっぽい、くだらない対抗心が少し生まれて「オレも」って思う。でも、オレには違うと思う。
数学
じゃあなんで工学部に行かんかったのか。少しはそう思う。でも、オレの創造欲は現実的なものにとどまってなかったんやと思う。つまり、おれは今でも使う数学は嫌いなわけで、トリビアルやと思ってる。そうでないって声を大にしたい人には申し訳ないんやけど。オレは数学はそれだけで一つの世界があるって感じてる。それだけで創造的やと思ってる。定義、ってゆーか条件を絞っていってやるだけで、いろんな状況下での共通の性質が生まれてくる数学は創造的じゃないですか。人間が完成されてる"数学の中"から"人間の世界"での新しい発見をしてるだけかも知れんけど、それはまた別の話やからおいといて。だから、研究をして数学での新しい発見というのは魅力的なわけで、企業に入って何かのために数学を道具として使うってゆー立場は嫌いなわけです。
堅実に
おれは今堅実に生きようとしてるわけです。堅実ってゆったら語弊があるかもしれんから言い直しておくと、無難な、ありきたりな生き方を選択しようとしてるのです。そういった、会社という枠の中で、そして社会の中である程度代えの効く一つのコマとして生きていくとしても、自分なりに大切な何かや自分なりの幸福を見つけていければ、それはそれですばらしい生き方じゃないか。オレはそう思っている、と思っていた。でも、そう思っていたのじゃなくて、思おうとしてただけのような気がする。というのも、自分で何かを作り上げて行くことが好きやったから。