堅実に

おれは今堅実に生きようとしてるわけです。堅実ってゆったら語弊があるかもしれんから言い直しておくと、無難な、ありきたりな生き方を選択しようとしてるのです。そういった、会社という枠の中で、そして社会の中である程度代えの効く一つのコマとして生きていくとしても、自分なりに大切な何かや自分なりの幸福を見つけていければ、それはそれですばらしい生き方じゃないか。オレはそう思っている、と思っていた。でも、そう思っていたのじゃなくて、思おうとしてただけのような気がする。というのも、自分で何かを作り上げて行くことが好きやったから。